「動ける」をあきらめない鍼灸療法
KAT(Kobayashi Acupuncture Techniques)
「脳・筋肉・骨格」の3つに、正しい情報を送り直す技術です
お体は、全身がつながった「精密なネットワーク」です。痛みや動きにくさは、そのネットワークに「エラー信号」が出ている状態です。
KAT療法は、16年の経験に基づき、「鍼(はり)・電気・整体・身体ケア」を最適に組み合わせることで、そのエラーを取り除き、ご本人が本来持っている「動く力」を引き出すための独自の施術体系です。
当院における具体的なアプローチ例
CASE 01:四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
「筋肉のしこり」を見極め、可動域を段階的に広げます
肩関節を支える「ローテーターカフ(回旋筋腱蓋)」という筋肉群がガチガチに固まっている場合、一般的に「五十肩」という診断になります。実際に触診すると、至る所に筋肉のしこり(筋硬結)ができているのがわかります。
腕が90度以上上がらなくなる「ロッキング」という現象が起きている場合、ガチッと動かなくなるため、それ以上は無理に上げないようにします。これは関節の問題でもありますが、それ以上に筋肉の問題を抱えている方が多いため、まずは徹底して筋肉を緩め、どこまで状態が軽くなるかを丁寧に見極めていきます。
CASE 02:腰痛・坐骨神経痛
原因部位を特定し、末端の症状までトータルケア
腰に触れることで、「右・左どちらの腰痛か」「腰椎椎版間からの症状か」が概ねわかります。触診で硬結(かたまり)を確認し、腰椎の並びを触れば、歪んでいる箇所もすぐに特定できます。
例えば、腰椎の4番・5番(L4/5)あたりに問題があると、お尻の坐骨神経の方まで響くので、お尻も固まってきます。最終的には足の裏や甲、親指にまで症状が出てくるため、当院ではこれら全ての関連部位に対して包括的なアプローチを行います。
一般的な鍼灸整体と当院の施術の違い
通常の鍼灸施術は、経絡治療や筋肉へのアプローチが主で、関節の動きまで見ることは少ない傾向にあります。また、最近の整骨院では痛みがある部位だけに対して施術を行うことが多いようです。
しかし私は、その部位だけでなく「全体のバランス」を見ながら鍼灸を行います。
1. 整体の時間も十分に確保
従来の鍼灸院では鍼の効果を優先し、整体時間が短いことが多いですが、当院では鍼灸の時間もしっかり設けつつ、整体の時間も十分に取ります。
2. 高い満足感と施術効果
「針を刺して置くだけで何をされたかよくわからない」という不安を解消。整体や関節可動域の改善を織り交ぜることで、効果を出しつつ「しっかり施術してもらった」という満足感を大切にしています。
なぜ良くなるのか?3つのアプローチ
●痛みの「過敏状態」を落ち着かせる
中枢感作(Central Sensitization)による疼痛閾値の低下に対し、下行性抑制系の賦活およびゲートコントロール理論に基づく入力修正を行います。持続的な感覚入力により神経可塑性を利用した脱感作(Desensitization)を促し、ボディスキーマの正常化を目指します。

●眠っている「筋肉」を呼び起こす
1〜5Hzの低周波パルスを用い、広範な神経筋応答を誘発。軸索反射(Axon Reflex)を介した局所循環の改善を図ります。徒手では到達困難な深層筋への律動的な筋活動を誘発し、虚血由来の疼痛緩和と筋活動の再調整を図ります。

●「全身のバランス」を整えて再発を防ぐ
相反神経抑制等の神経生理学的反射を統合し、関節可動域(ROM)の改善を図ります。バイオメカニクスに基づき局所への過負荷を分散させ、ファシアを含む軟部組織への感覚入力を通じて動作パターンの再構築(Re-patterning)を目指します。

具体的な施術のステップ
痛みを取り除き、準備を整える
まずは鍼や電気を使って「痛みの信号」を抑えます。お体が「動かしても大丈夫だ」と認識する準備状態を作ります。
侵害受容性入力に対するゲートコントロールの作動、および中脳水道周囲灰白質を介した下行性抑制系の賦活化。中枢感作状態にある神経系を鎮静化させ、防御性収縮(Guarding)を回避するための閾値調整を行います。
正しい「動き方」を体に教え込む
痛みが和らいだ絶好のタイミングで、手技による関節の調整を行います。正しい関節の軌道を脳と体に覚え込ませます。
関節受容器および筋紡錘への適切な固有受容感覚入力。関節包内運動の正常化(Arthrokinematics)を図るとともに、痛みに紐付いた「誤った運動パターン」を、神経可塑性を利用して正しい動作へと上書き(Motor Re-learning)します。
「自分で動ける」を定着させる
生活環境に合わせたトレーニングを練習します。ケアマネジャー様と連携し、日常生活の質を上げることを目標にします。
ADL(日常生活動作)に即した機能的トレーニングの導入。セルフエクササイズによる効果維持に加え、環境因子(住環境・介助状況)への適合調整を行うことで、廃用性症候群の防止と生活機能の自立(Empowerment)を支援します。
10年後も、自分の足で歩けるように。
KAT療法は、科学的根拠(Evidence-based)に基づくアプローチを、訪問という形でお届けする独自の統合療法です。プロフェッショナルな視点での「分析」と、ご家族のような「寄り添い」を。
私たちが、新しい一歩を全力でサポートします。